JaSST’21 北海道に参加してきました
はじめに
prismatix事業部でQAエンジニアをしている長友です。
今日はJaSST'21 Hokkaidoに参加しましたという記事です。
昨年も参加させていただき、とてもおもしろかったので今回も参加しました。 今年はオフサイトとオンラインの両方での開催で、実行委員の皆様のご尽力に感謝します。
JaSST'21 Hokkaido
http://www.jasst.jp/symposium/jasst21hokkaido.html
今回のJaSST'21 Hokkaidoのテーマは「Testiny ~テスト技術で運命を切り開け~」でした。 TestinyはTestとDestinyの造語です。
また今回はいつも実行委員の皆様がとても大変な中でも楽しく開催を盛り上げてくださっているので、自分もそれに乗っかってちょっとでも盛り上げられたらとライトニングトークスに参加しました。そのための資料作りをどうやったかもちょっとだけお伝えしようと思います。
基調講演
今回のJaSSTでは、一番の参加目的は、太田さんの講演を聞くことでした。 去年のCEDECで登壇されていたのを聞けなかったので、今回はその内容が聞けると思い、とても楽しみにしていました。
ご講演いただいた内容は、やはりすごい内容で、去年のCEDECで発表した以降のことにも触れられていて、より一段すごさが増している感じがしました。
ゲームの世界はたぶん今一番進んだ分野の一つだと思うので、その一端を垣間見させていただき、本当に感謝です。
今のゲームは世界的に発売もされるので、考えないといけないことが多く、その上に最先端の技術も取り入れていくという、テストする上でも難易度の高さは半端ない世界です。 例えば、倫理といったことも考えないといけないのは、実世界の状況も反映されていると感じました。
今回お話のあった内容は、「FAINAL FANTASY VII REMAKE INTEGRADEの自動リプレイ、自動探索、自動バグ分類の理論と実践」という、講演のタイトル見ただけでもワクワクするような内容で、実際にその実演なども交えて解説していただき、そのすごさたるやちょっと別世界の感じを受けるほどでした。 太田さんの説明がとても上手で、話し出すと止まらなくなるくらい、いろんなことをお話してくださって、参加者の方々も引き込まれるものがありました。
自動リプレイとかはそのための仕組を導入することで速度が遅くなったりしてしまってはいけないので、対応されているエンジニアの方々のすごさも語られて、ため息が出るくらいです。ハイゼンバグという言葉も語られて、いわゆるハイベンベルグの不確定性原理を模したバグまで気にしないといけない状況なのは、そのシビアさが伝わってくる内容でした。
太田さんが主に担当されていたのは、バックエンドのあたりで自動ビルドとその後のバグ自動分類といった部分で、その部分でも一つ一つが工夫されている上に、さらに改良を加えていっているお話はすごく学びが多かったです。 そんな中でも、プログラマの方々にわかりやすい情報を提供するために奮闘されているということで、いわゆる次工程はお客様ということを語られていたのは印象的でした。
そういう気持ちを思い出さしてくださってありがとうございます。
お腹いっぱいになるようなお話がいっぱいだったので、私では語り尽くせません。ぜひまたお話聞く機会があれば、ほかの皆様にも聞いてもらいたいと思います。
招待講演
JaSST北海道は毎年異業種の方々がお話をしてくださいます。 普段お話を聞くことがないような方からお話が聞けるのはとても興味深く、すごく楽しいです。
今回は、看護師の方のお話で、感染管理認定看護師の方から医療現場でのテストということで、患者さんの苦痛を健康診断などにより、その痛みの原因を追求していくお話でした。 またその痛みの対処についても語っていただき、参考になるお話がたくさん聞けました。
変わった治療法のお話では、寄生虫を使った療法のお話とか、ちょっとぞくっとする感じのお話もありましたが、とても語り口が穏やかな感じでしたので、すっと聞けるお話にしてくださっていました。
また細菌に関するお話は、今の状況を踏まえていて、これまた参考になりました。
毎回JaSST北海道の招待講演はびっくりするようなお話が聞けるので、また次回も聞いてみたいと思います。
事例セッション、ワークショップなど
今回事例セッションとワークショップ、またナイトメアセッションなどについては、私は実行委員セッションでライトニングトークスに参加するため、事前練習などでほとんど聞けませんでした。
ひとつ聞けたものとして、島根さんの組織横断部門におけるバグ数可視化の全社導入の事例については、勉強になるお話が聞けてよかったです。 島根さんが解説されていた中で、自分はスモールで作って上の方に見せて引き込んでいくあたりの話が参考になりました。そういうことが自分は技術力がまだまだでできていないので、もっと勉強しなといけないと思わせていただきました。
実行委員セッション
このセッションでは、最初に実行委員の方からテストの現状についてのお話をしていただきました。毎年行われているテストの現状調査の内容を翻訳された方がお話されつつ、参加者にも現在ご自身たちの状況が世界とどう同じか違うかをアンケート取りながらで、参加者を飽きさせないとてもいい内容でした。
つづくライトニングトークスでは、実行委員の方からお話をしてくださって、その後に応募された方々がお話される流れで行われました
私は実行委員の方のあとの最初でちょっと緊張してちゃんと時間内に収まったかはわかりませんが、無事にお話することができました。 最初にお話することができたので、その後の応募者の方のお話をゆっくり聞けて、とてもおもしろかったです。
何か調整したわけでもないのに、誰一人として重なる内容がなくて、すごくバラエティに飛んだ内容でした。
また進行役の根本さんの進め方がとても上手で、発表する方々も安心して発表できました。とても感謝しております。
ライトニングトークス資料作成
最後に今回ライトニングトークスの資料をどう作ったなどをお話して終わりにします。 発表資料とかは、JaSST北海道のサイトでいずれ公開されると思います。
今回ライトニングトークスの募集があるのをサイトで知って、ネタはこの前に書いたテストデータをスクリプトで作ったことにしようというのは決めていました。
ブログの内容を噛み砕いたお話にしようとも思ったのですが、ライトニングトークスで5分の発表なので、もっと軽くエモいお話にしようと考えました。 それで、テストデータのやりくりについてということで、スクリプトを使ってテストデータを作成したりする方が増えたらいいなということを伝えようとしました。
内容は当たり前のような内容かもしれませんが、伝わるようにするために、まずはピラミッド構造で話がつながるようにしました。 最初に言いたいことを決めて、それが何故かを、そしてその何故かの具体的な話を並べる形を構成しました。また、時間も短いので、何故かは3つくらいにしておこうと考えました。
その構成で内容を考えて、何度も作った資料を読み直して、つながりがいいかと伝えたいことが伝わるかを見直して、資料を作りました。
実際に資料を作ったあとには、ちょっと試してみたいということがあり、発表では手書きでインパクトのある形でしてみようと思いました。 ITエンジニア本大賞のビジネス部門で大賞を取られた「なんでも図解」の日高由美子先生直伝のやり方を試してみました。 本番では、手が震えて、手書きの線がうまく書けなかったところもありましたが、なんとかできたので、今後もどこかで使えたらいいなと思いました。
今回はここまでです。